「呪いの塔」(横溝正史)
奇怪な構造物「バベルの塔」、そして仮想犯罪劇 「呪いの塔」(横溝正史)角川文庫 猟奇的作風の探偵作家・大江黒潮のもとに集まった七人の仲間による仮想犯罪劇。舞台は立体的迷路とも言うべき「バベルの塔」。誰もが訝しみながら行っ...
奇怪な構造物「バベルの塔」、そして仮想犯罪劇 「呪いの塔」(横溝正史)角川文庫 猟奇的作風の探偵作家・大江黒潮のもとに集まった七人の仲間による仮想犯罪劇。舞台は立体的迷路とも言うべき「バベルの塔」。誰もが訝しみながら行っ...
当時の横溝の意識が反映され、鬼気迫るものを感じさせる 「鬼火(オリジナル版)」(横溝正史)(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション②」)柏書房 ――万さん、あなたはほんとうに万造君ですか。それとも、ああ、私があれ程探ねて...
豪華絢爛!昭和初期の大物探偵作家・夢の共演 「江川蘭子」(江戸川乱歩・横溝正史・甲賀三郎・ 大下宇陀児・夢野久作・森下雨村)(「合作探偵小説コレクション①」) 春陽堂書店 「江川蘭子(第一回)」(江戸川乱歩)(「江戸川乱...
本作品の出版経緯自体が、主人公の生き方に重なる 「雪割草」(横溝正史)角川文庫 吃音のある、大きな声だった。くちゃくちゃになったお釜帽の下からはみ出している、長い、もじゃもじゃとした蓬髪、短い釣鐘マントの下から覗いている...
本作品で注目したいのは、名探偵の登場 「十二時前後(1926年)」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説選Ⅰ」)論創社 「十二時前後(1955年)」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説選Ⅴ」)論創社 須山医師を殺害した犯人として逮...
双子タップダンサー探偵・夏彦&冬彦 「双生児は囁く」(横溝正史)(「双生児は囁く」)角川文庫 双子のタップダンサー・星野夏彦・冬彦の目の前で、世界に二つとない真珠の首飾り「人魚の涙」が盗まれる。盗んだのは腕にハートのクイ...
長編「支那扇の女」の原形作品の原形作品 「ペルシャ猫を抱く女」(横溝正史)(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション③」)柏書房 「ペルシャ猫を抱く女」(横溝正史)(「ペルシャ猫を抱く女」)角川文庫 「肖像画」(横溝正史)...
短篇ながらもスピーディでスリリング 「泣虫小僧」(横溝正史)(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション③」)柏書房 「泣虫小僧」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説 コレクション⑤」)出版芸術社 「泣虫小僧」(横溝正史)(「...
喜美子と君子の運命はいかに 「怪犯人」(横溝正史)(「双生児は囁く」)角川文庫 箱根湯本の温泉旅館。炎渦巻く中、女中・お君は銃を手にした怪しい男に出くわす。翌日、焼け跡からは一人の宿泊客の焼死体が。その男の頭は銃で撃ち抜...
もし横溝がこの学園裁判ものをシリーズ化していたら 「化学教室の怪火」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説選Ⅰ」)論創社 「葛野くんは決して犯人ではありません」。M中学校化学教室放火事件の犯人として断罪されていた葛野を救ったの...